モンスターハンターポータブル3rd

読み [ モンスターハンターポータブルサード ]

概要

シリーズ8作目。
ポータブルシリーズとしては4作目にあたる。
発売日は2010年12月1日。
今回は体験版が2010年10月13日に配信された。

略称は「MHP3」もしくは「P3」。
「P3」はアトラスから発売されている「ペルソナ3」の略称とかぶっており、
「ペルソナ3」のほうが発売日が先なので注意。
「日本ゲーム大賞 2011」大賞を受賞。
ちなみに値段はMHP2Gに比べて1000円ほど高い。

メインモンスターは初の牙竜種であるジンオウガ
MH3とは舞台が変わっており、今回はユクモ村が舞台。

開発期間は約2年半。
「和」がテーマ。
完全な「和」ではなく、「和」に寄り過ぎないようにしているとのこと。
MH3のシステム・仕様が受け継がれて、削除されていた武器が復活し、武器のバランス調整が行われている。
なお、MHP2Gと比べて近接のモーションは下がっているのものが多いが、
ガンナーのモーション値は下げずに速射の補正の強化、あまりしゃがめないがしゃがみ撃ちが追加されており、今作はやたらとガンナーが強い。

この作品以降、プラットフォームが「3DS」に以降したため、最後のポータブルシリーズとなっている。
未だにポータブルシリーズを待ち望んでいるプレイヤー達の中には「MHP3」を遊び続けている者もいる。

MHP2Gに比べ、色数が増えたので、グラフィックが向上している。
たくさん売れた本作品だが、逆にこのシリーズでモンハンから離れた人もいるようだ。
その理由はおそらく今までとは違うモンハンではない何かを感じ取ったのかもしれない。

売り上げ

MHP2Gで盛り上がり、その盛り上がりのまま発売された今作。
歴代で一番の売れ行きを誇る。
発売6日で200万本の売り上げを達成している。

2010/12/1
発売

初週販売本数214万本6467本

2010/12/18
国内出荷本数が300万本を突破

2011/1/5
国内出荷本数が400万本を突破


最終的には470万本を突破した。

本作の特徴、仕様

  • モンスターの攻撃力が低め。
    そのため、モンハンシリーズの中では一番難易度が低いと言われている。
    あまりにも低すぎてジャギィS一式でイビルジョーのブレスを2回耐えることができる。
  • モンスターの狩猟数が原種と亜種で別々になった。
  • クエストクリア後に動けなくなった。
  • 凍土にあったたいまつで火を灯す台が撤去された。
  • 凍土の洞窟が明るくなった。
  • 臨時ポーチが実装され、クエスト中のアイテム管理が楽になった。
  • 転がしニャン次郎が追加され、クエスト中のアイテム管理が楽になった…かもしれない。
  • ハンターの名前に漢字、ひらがな、カタカナが使用できるようになった。
  • 睡眠時の初撃ダメージが近接武器のみ2倍に変更された。
  • バインドボイスの空間が歪む演出が削除された。
  • 支給品ボックスからアイテムをとった後、すぐにカーソルを動かせるようになった。
  • 孤島のBCの位置が変更され、エリア1からしか移動できなくなった。
  • 採取系がポップ式でなくなった。
  • 水中が削除され、水中があったマップの一部が変更された。
  • イベントクエストを全て保存できるようになった。
  • 武器係数システムが撤廃され、素の攻撃力が表示される。

武器の変更点

大剣
溜め斬りで属性・状態異常も補正を受けるようになった。
縦斬りからの回避受付時間が短くなった。

太刀
気刃斬り使用時に気刃ゲージを消費するようになった。
気刃ゲージが時間経過で赤→黄→白と減っていく仕様に。
気刃ゲージ「黄」以上を維持できれば強い武器に。

片手剣
斬れ味補正が1.06倍に
ジャンプ斬りからSA状態でアイテムを使用できるようになった。
与えられる属性蓄積値に0.7倍補正追加。

双剣
低火力武器に。
鬼人化中のモーションが変更。
鬼人ゲージが追加さた。
鬼人化状態で攻撃をヒットさせると鬼人ゲージが蓄積し、
鬼人化を解除することで鬼人強化状態になる。
鬼人強化中は鬼人連斬を繰り出せるようになり、
回転回避がステップによる回避になる。

2分の1の確率で斬れ味消費が0になる。
乱舞を回避でキャンセルできなくなった。
鬼人化をすると強走効果の時間が半分になる。

ハンマー
斬れ味によってめまい値に補正がかかる仕様が削除。
スタンプからの回避までの受付時間が少し減少。
武器出し攻撃のモーション値が15から20に戻った。
縦1のモーション値が52から42に。
縦3の振り上げのモーション値が65から90に。
溜め1のモーション値が22から25に。
溜め2アッパーのモーション値が36から40に。

狩猟笛
攻撃方法によって旋律がセットされ、演奏することで旋律効果が得られるようになった、
攻撃ボタンが変更。
「前方攻撃」「後方攻撃」が追加。
柄攻撃が斬撃属性に。
武器出し攻撃が前方へたたきつける「前方攻撃」に変化。
演奏が終わるまで回避でキャンセルできなくなった。
旋律がもう一度その旋律効果を得られる「重ねがけ」が追加。

ランス
3回攻撃後、カウンター突きがだせなくなった。
カウンター成功時、SAはじかれ無効。
中段突き、上段突き、カウンター突きキャンセル突きのモーション値が弱体化。
カウンター突き(最大)が追加。
カウンター突きキャンセル突き時、攻撃を受けるまでの間にスティック入力されていると、
カウンターが中段突きになるようになった。
ガード前進ガード性能上昇効果が消滅。
攻撃を出さずに、大バックステップが出せるようになった。

ガンランス
オートガードスキルにより、砲撃後のガードが可能に。
前方突きの3回目が「叩きつけ」に派生。
フルバースト、竜撃砲に派生できる「叩きつけ」が追加。
全弾発射の「フルバースト」が追加。
叩きつけ、上方突き3回目後に「竜撃砲」が出せるようになった。
砲撃後に一発だけ即装填できる「クイックリロード」が追加。
「溜め砲撃」が追加。
「踏み込み砲撃」が追加。

スラッシュアックス
「振りまわし」から縦斬り、回避行動に派生できるようになった。
ビン、減気ビンを持つスラッシュアックスが追加された。
属性解放突きを途中で爆発させることができるようになった。(属性解放簡易フィニッシュ)

斧:横斬りのモーション値が25から23に。
斧:縦斬りのモーション値が54から46に。
斧:斬り上げのモーション値が36から32に。
斧:振り回しのモーション値が20から24に。
斧:突進斬りのモーション値が20から19に。
斧:変形斬りのモーション値が25から29に。

剣:横斬りのモーション値が22から28に。
剣:縦斬りのモーション値が34から32に。
剣:斬り上げのモーション値が30から28に。
剣:変形斬りのモーション値が34から32に。
剣:属性解放突き1のモーション値が30から28に。
剣:属性解放突き2のモーション値が15から13に。
剣:属性解放突き3のモーション値が60から80に。

ライトボウガン
弾強化スキルの上昇効果が1.2倍に。
剣士武器、と同じように素材で生産・強化するシステムになった。
発射後、サイドステップ、バックステップを2回連続で行えるようになった。
竜撃弾廃止。
減気弾にLV1と2が追加。
LV3通常弾の跳弾が当たりやすくなった。
水冷弾、電撃弾、氷結弾が単発ヒットに変更。
鬼人強化弾Ⅰ・Ⅱの名称が鬼人弾に、硬化防風弾Ⅰ・Ⅱが硬化弾に戻った。
W属性強化による速射時代。
LV1、2貫通弾の威力がダウン。
LV2、3貫通弾を反動中のボウガンで無反動で撃てなくなった。
LV3通常弾をリロード普通のボウガンで最速装填できるようになった。

ヘビィボウガン
弾強化スキルの上昇効果が1.2倍に。
剣士武器、と同じように素材で生産・強化するシステムになった。
しゃがみ撃ち」が追加。
竜撃弾廃止。
減気弾にLV1と2が追加。
LV3通常弾の跳弾が当たりやすくなった。
水冷弾、電撃弾、氷結弾が単発ヒットに変更。
鬼人強化弾Ⅰ・Ⅱの名称が鬼人弾に、硬化防風弾Ⅰ・Ⅱが硬化弾に戻った。
LV1、2貫通弾の威力がダウン。
LV2、3貫通弾を反動中のボウガンで無反動で撃てなくなった。
LV3通常弾をリロード普通のボウガンで最速装填できるようになった。


ぴくぴく連射廃止。
曲射が追加。
減気ビンが追加。
溜め状態を□ボタンでも回避行動でキャンセルできるようになった。

登場するモンスター

登場モンスターは合計61。
大型は以下の40体。

小型は以下の21体。

食事システムの変更

食事システムが温泉の入浴に変更された。
これにより、女性ハンターを選択するプレイヤーが増えたとかなんとか。

オトモアイルー

「端材」を使用し、オトモアイルーも装備を変更できるようになった。
オトモアイルーハンター一人につき、2匹。
ハンターが二人なら1匹ずつ連れていける。

乱入システム

乱入システムが変更された。
クエストクリア後に乱入してくるモンスターと戦うかどうかを選ぶことができる。
意外と好評なシステム。
というかランダムで乱入されるのが不評なだけである。

コラボ

今作より電撃やファミ通だけでなく、
温泉、ユニクロ、犬夜叉、ドデカミ、ガリガリ君、ナムコ、ナンジャタウン、
山崎パン、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)など多方面とのコラボが行われた。

その中のいくつかはイベントクエストで武具が作成できるものもある。

ハンターネットアップローダー

発売から3ヶ月後の2011年3月8日に開始されたサービス。
PlayStation@storeで無料でダウンロードできる。
他プレイヤーのクエストクリア情報やプレイ時間、所持している武具を携帯電話から見ることができる。

月額315円の有料サービスに加入すると、
スキルシミュレーターの使用、フレンド情報の確認、今日のオススメ機能が使えるようになる。
なお、スキルシミュレーターはスキルを3個までしか検索できない。

イベントクエスト

今作のイベントクエストの保存数が100件までに上昇した。
なお、MHP3のイベントクエストの数は66である。

異種モンスター2頭の共演

本作は異種モンスターの2頭同時クエストが同時に出現するクエストが16クエストも存在する。
(大連続狩猟、イベント、ドス系、イビルジョーが混ざっているのを除く)
例えば、「ドボルベルクロアルドロス」や「ティガレックスギギネブラ」など。
それらが同じエリアでも争わずにハンターを狙うという異常な事態が多発した。
このクエストはMH3のときにも存在したが数個程度。(火山炎上など)

続編のMH3Gでは反省したのか13個までに激減した。(ラギアとガノやアグナ亜種とベリオとか)
…あれ?

さらに、次回作のMH4でもそういったクエストがいくつか存在する。
あれ、おかしいな

本作でユーザー側が変わったこと

解析・乱数調整の確立された。
解析自体は昔からあったが、
今作は発売から一ヶ月経たない内にこれらのほとんどが行われた。
乱数調整と言えば、ポケモンでは有名だが、
モンハンでもこれを解明し、実用レベルになった。
それまでは、攻略本情報以外ではこれらとほぼ無縁で、
ユーザー同士で探り探り情報を集めていく楽しさがあった。
まあ、ネットを見なければいい話なのだが、
ネットの人たちとそういう情報交換のやり取りが前作以上に少なくなってしまったのだ。
インターネットが普及してきたのも原因の一つだが、
良く言えばモンハンがそこまでのビックタイトルになったとも言える。

なぜ続編はPSPで出ないのか

これはよく言われる話だが、
辻本PによるとMHP3のデータ量がUMDの容量の限界近くまであったらしい。
つまり次回作を次世代機で出すしかなくなるわけなのだが、
それは会社の意向・都合なので想像しかできない。ソニーと喧嘩した説はデマである。
たぶん。

弓スレが壊滅

2chには武器スレがそれぞれあるのだが、
スレに変な人達が住み着いて壊滅した。
選民スレが登場したのは今作が初。

参照:選民

モンスターのある傾向の始まり

「MHP3」からとある傾向が始まった。
それがモンスターの行動の変化だ。
その行動とは主に距離をとる、距離をとりつつ軸合わせする、ずっとホバリングするなど。

「MHP3」ではまだこの傾向が少ない方であり、
また、モンスターの攻撃力が低かったので表面化することはなかった。
あの「ロアルドロス」ですら車庫入れするのも今作ならではである。

関連用語

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